青森県
青森県庁舎南棟、東棟、議会棟
名称 青森県庁
構造 鉄筋コンクリート造
竣工 昭和36年(1961年)
基本設計 谷口吉郎(当時東京工業大学教授)
実施設計 日建設計工務株式会社(現 株式会社日建設計)
工事期間 平成27年度~令和元年度
設計・監理 株式会社日建設計
施工 奥村・鹿内・盛 特定建設工事共同企業体
耐震補強工事 株式会社 コンステック 仙台支店
青森県の中心に位置する本建物は、青森大空襲で前庁舎が焼失した為、新たに建てられ、1961年(昭和36年)に落成した建物です。南棟・東棟・西棟・議会棟(北側)の4つの建物が中庭を囲う様に形成されています。2011年の耐震診断で「震度6強以上の地震で倒壊する危険性がある」と診断され、建替えには200億円程度の費用の準備とともに、仮庁舎・代替地についても難航した為、7・8階の全てと6階の殆どを「減築」し、耐震・長寿命化改修工事を行いました。2023年公共建築賞(国土交通大臣表彰)を受賞しています。
外装のカーテンウォールから覗く、腰壁部分には「青森ヒバ」のパネルが使用され、その一部は議場等の天井材を再利用しています。
コンステックは耐震補強部分の工事を担当しました。
青森県庁舎外観
補強材の設置状況
使われた補強材・田の字型ブレース
当社請負工事の主な内容は以下の通りです。 【南棟】 ・設備架台鉄骨 鋼材:14.8t 溶融亜鉛メッキ ・梁貫通補強鋼板 5箇所(5フロア) 鋼板・鋼管:3.3t あと施工アンカー:1,200本 ・EVスラブ開口補強鉄骨 鋼材:13.3t あと施工アンカー:680本 ・正面玄関天井下地鉄骨 鋼材:5.5t あと施工アンカー:270本 ・RC耐震壁 37構面 ディスクシアキー:1,990本 あと施工アンカー:2,530本 ・外壁アンカー:5,050本 【東棟】 ・設備架台鉄骨 鋼材:15.3t 溶融亜鉛メッキ ・梁貫通補強鋼板 5箇所(5フロア) 鋼板・鋼管:4.1t あと施工アンカー:1,740本 ・RC耐震壁 40構面 ディスクシアキー:2,950本 あと施工アンカー:1,390本 ・外壁アンカー:7,000本 【議会棟】 ・鉄骨ブレース 46構面 鋼材:115.9t ディスクシアキー:4,600本 ・議場天井下地鉄骨 鋼材:20.7t あと施工アンカー:1,220本 ・RC耐震壁 10構面 ディスクシアキー:900本 ・外壁アンカー:3,200本