リダブル工法
- 連続繊維補強工法
- あと施工開孔梁の補強工法
- コンバージョン向け工法
本工法は、リニューアルに伴う用途変更(コンバージョン)等を理由に、あと施工開孔を設けた鉄筋コンクリート造梁のせん断補強工法であり、補強を施すことで梁のせん断耐力を無開孔時と同等以上にすることができます。
エポキシ系樹脂で梁表面に接着した、帯状の炭素繊維シート端部を、鋳鋼製の専用定着金物に巻付け、その定着金物をあと施工アンカーボルトにより梁側面に定着します。
特長
- 開孔補強で一般評定を取得している工法です。
- 設備機器のリニューアルによる開孔補強に適しています。
- 定着金物の使用により、擬似閉鎖的に補強可能です。
- 地中梁への適用も可能です。
適用範囲
既存梁のスリーブ貫通孔を補強できる範囲は下記の条件を満たす場合となります。
- 貫通孔の大きさは、U字型補強の場合1/3以下、I字型補強の場合1/4以下とする。
- 貫通孔の中心位置が柱及び梁の側面から1.2D(Dは梁せい)以上離れていること。
- 貫通孔が並列する場合は、その中心間隔が孔径の平均値の3倍以上離れていること。
- 貫通孔の上下方向の位置は、梁上下端から開孔上下端までの距離は、175mm以上確保すること。
- 開孔を設けた梁の補強設計時のコンクリートの設計強度は13.5N/mm2以上とする。
定着方法
炭素繊維の定着には、専用の定着金物を使用します。定着金物を介してコンクリート躯体にあと施工アンカーで接合されるため、十分な定着耐力を確保することが可能です。
補強効果
リダブル工法により開口梁を補強することで、補強前の試験体に比べてせん断耐力が向上し、無開孔の梁と同等以上のせん断耐力となることを実大試験により確認しております。
第三者による性能証明等
リダブル工法は、安藤建設(株)、(株)奥村組、(株)川金テクノソリューション、(株)コンステック、三菱ケミカルインフラテック(株)との共同開発で、
一般財団法人ベターリビングによる一般評定を取得しております。〔CBL RC001-10号〕