配筋・部材厚さ調査
- 調査診断
- 構造調査
コンクリート部材の配筋の状況や寸法(厚さ)などを測定します。設計図書のとおり配筋や部材厚さが確保されているか、また改修工事などで原位置の状態把握のため行われます。
配筋調査
コンクリート部材に配置されている鉄筋の状況を把握します。配筋の状況を示す項目として、鉄筋種別、鉄筋間隔(本数)、かぶり厚さなどがあり、測定装置を用いてこれらを測定します。なお、かぶり厚さについては、耐久性、耐火性、構造安全性などにおいて重要であり、建築基準法では部材ごとに確保しなければならない最小の値が規定されており、検査方法が日本建築学会などにより規格化されています。
以下に、配筋の項目ごとについて適応する調査方法を示します。
- 鉄筋の間隔(本数):電磁波レーダー、電磁誘導、エックス線
- かぶり厚さ :電磁誘導[建築]、電磁波レーダ[土木]
- 鉄筋の種別(径) :エックス線、電磁誘導
部材厚さ
壁や床版などのコンクリート部材の版厚を測定します。対象部材の表面をハンマーで打撃して発生させた弾性波を測定装置を用いて測定・分析を行い、部材厚さを測定します。なお、打撃を大きくすることにより、基礎などの部材に適用することが可能です。