Interview 04
「業界初」を産み出せる土壌があります
寺島 辰郁 TERASHIMA Yoshifumi
2004年度中途入社
前職:住宅メーカー
研究開発
#01
5年の歳月をかけて
ようやくスタートラインに辿り着く。
コンステックには日々、様々なご相談が寄せられますが、当社の技術だけではなく、新素材や他分野で活用されている技術の存在が解決のヒントになることがあります。現在取り組んでいる補修工法の提案は、まさにそんなパターン。某メーカー様から、新素材の活用方法についてのご相談があり、そこから共同開発をスタート。素材の性質に対する理解を深めながら、弊社が持っている技術や実績に基づき、様々な工事のシーンをシミュレーション。具体的な提案ができるようになるまで、5年近い時間が必要でした。仮説を立て、実験を繰り返し、結果を検証して新しい可能性を探っていく。簡単なことではありませんが、新たな知見を得られる喜びはひとしおです。今回の事案のように、最終的にお客様にご提案できる段階まで辿りつけると、これまでの苦労は吹き飛ぶような気持ちになれます。
#02 他がやってないから、やる価値がある。
「新技術」という言葉がありますが、技術に限らずどんなことでも、完全なオリジナルというものは多くないような気がしています。どんな「新しいもの」でも、既存の技術の応用であったり、改善であったりするものです。実は私自身も今、「業界初」と言われる改修工法を提案し始めているのですが、これもこれまでやっていた工法に「持続可能」という会社のキーワードを掛け合わせて、辿り着いたものでした。具体的には、これまでの改修工事ではその時点での改修にしかフォーカスしていないのですが、その次の改修、つまり「再改修」についての工法まで確立したものです。アイディアの発想・構想から評定を取るまで3年程度かかりましたが、現在受注も回復傾向に向かっています。業績に大きく貢献するような活動ではないかもしれませんが、取り組みを見守ってくれた会社には感謝しています。
#03 「どうやるか」ではなくて「なぜやるか」にこだわる
新築ではなく、既存の建築物を扱うことで、非常に専門性の高い工事を請け負っている当社。加えて、大きな組織ではないため、社員一人ひとりの業務の幅が非常に幅広いのが特徴です。タスクが多い分、つい「こなす」ことに意識が向きがちですが、そこで「なぜやるか」という視点、つまりその業務の目的を明確に把握することを心掛けています。なぜ、AではなくBという素材を使うのか。なぜCではくDという工法が向いていると考えるのか。理解を深めながら日々を過ごすことで、知識の深さが大きく変わっていきます。ふと、3年前、5年前の自分を思い浮かべた時に、いつの間にか専門分野の話ができる自分になっていることを実感することがあります。