耐震補強 強くする
鉄骨造の工場や倉庫に特化した耐震補強メニュー
工場や倉庫などを耐震改修する場合、これら施設の稼働停止が問題となります。この停止期間が長くなると、損失が大きくなるため、生産ラインや動線への影響を考慮した補強計画や施工計画を立てることが重要です。課題として挙げられるのは、足場数量の低減、養生範囲の縮小、火気を用いない接合方法の適用などになります。
コンステックでは、これらの課題を解決するため、鉄骨造の工場や倉庫をターゲットにした耐震補強工法を取り揃えてきました。これらの技術を駆使して、お客様のご要望にお応えします。
溶接を用いない接合工法
SpS工法・アドジョイント工法
鉄骨造の耐震改修工事では、耐震補強部材を取り付けるために、高力ボルト接合や現場溶接が多く用いられています。しかし、高力ボルト接合は、ボルト孔による断面欠損や閉塞された鋼管部材への施工が難しいことが問題になります。また、現場溶接は、施設内の製品や仕上げ材などに引火し、火事になる危険性があることや、それを防止するための厳重な養生が生産ラインに大きな影響を与えることが問題になります。
SpS工法とアドジョイント工法は、ボルト孔による断面欠損が無く、溶接を用いない接合工法です。これらは既存躯体の形状に合わせ、SpS工法は円形鋼管、アドジョイント工法はH形鋼もしくは角型鋼管に適用できます。
接合部の耐力不足を補う工法
鉄骨造建物では、耐震要素として鋼材ブレースが多く用いられています。しかし、鋼材ブレースを取り付ける接合部の耐力が不足し、十分な性能を発揮できていないことがあります。このような場合、鋼材ブレースの取替や溶接による補強が一般的です。
現場VaRTAM工法は、補強対象の形状に合わせて炭素繊維を樹脂で硬化させる補強工法で、現場で制作施工が可能です。鉄骨造におけるブレース接合部において、ブレース破断防止を図る補強工法として適用するほか、鋼材の断面欠損等の腐食補修としても検討しております。
施工性に優れたブレース工法
一般的な鋼材ブレースによる補強を行う場合、施工の際に十分なスペースや足場・重機等が必要となります。また、設置するブレースとの干渉、接触を避けるために、必要に応じて設備を一時的に移設することもあります。
耐震ケーブルブレースは、高強度でありながら人力で運べるサイズと重量であるため、重機不要の施工性の良いブレースです。