耐震補強 強くする
中大規模木造で脱炭素社会に貢献
建築物に木材を利用することにより、木材中の炭素を長期間にわたって貯蔵することができます。このためカーボンニュートラルに向けた環境貢献活動の取り組みとして、建築物への積極的な木材利用が活発になっています。一方で、日本の森林資源は毎年増加しており、資源の有効活用が求められています。こうした背景から、コンステックではこれらの問題解決に貢献すべく、これまで補強設計で培ってきたノウハウを活かし、木造建築の耐震性を向上させる制振ダンパーを開発しました。
中大規模木造向けの制振ダンパー
C-Wood座屈拘束ブレースシステム
・低降伏点鋼を使用した木鋼ハイブリッドの制振ダンパー
・高耐力・高靭性・制振効果を兼ね備えた製品
中大規模木造+制振ダンパー
中大規模の都市型木造や公共木造では、耐火性能が要求されるため、耐火被覆による重量増加により地震力が大きくなります。つまり、これらの建物には高い耐震性能が求められることになります。また、地震力の増加により建物が大きく揺れることも考えられます。このような中大規模木造については、地震の揺れを吸収するダンパーが効果的です。C-Wood座屈拘束ブレースシステムは、高耐力かつ制振効果を兼ね備えているため、耐震性能の確保と地震時の揺れ抑制の両方を実現できます。
検討では耐震設計の後、時刻歴応答解析により建物モデルを実際に揺らし、どの程度揺れが軽減するか確認します。